信田(のぶた)地区は長野市の南西端に位置し、本地区の田沢字小花見(こげみ)池南西四〇〇メートル付近は長野市の西端に位置する。面積は二二・二九平方キロメートル、東西七・六キロメートル、南北七・七キロメートルである。東は川柳に、西は上水内郡信州新町と更級郡大岡村に、南は聖山(ひじりやま)系の篠山(しのやま)つづきで塩崎と更埴市稲荷山に、信田の最高地点高雄山一一六六・四メートルで更埴市桑原に、北は信州新町と更府地区に接している。信更町の中央を走る丘陵を境にして、更府地区の反対側に位置する信田地区は、東南に面して千曲川水系に属する。聖川は小田原(こだわら)から東に流れて田野口・赤田にいたり、石川・塩崎をへて千曲川にそそいでいる。信田地区は耕地と山村が混在する農業地帯であり、聖川や大小多くの用水池を利用した水田が開け、南部の赤田・田野口ではリンゴが栽培され、信田地区全域が県指定の種籾(もみ)栽培地である。
田野口にある信田小学校は標高五〇九メートル、北緯三六度三三分一五秒、東経一三八度四分一四秒である。主要地方道長野信州新線が東西に通り、原市場からは県道川口田野口篠ノ井線が尾根上を大岡村へ通じ、県道小峰稲荷山線が田沢地区を通っている。田野口の旧役場跡は長野市の中心から二〇・〇キロメートルの地点にある。
平成七年信田地区の農家率は信里についで市内第二位と高い方であるが、近年兼業農家が増えてきている。