高野では高齢化社会を迎え、労働力等生産コストの低減をはかり、農業の近代化と生産性向上のため、馬頭沖の土地改良整備事業をおこなった。事業主の信更農業協同組合が昭和六十年に着工し平成三年に竣工した。面積一六・一ヘクタール、地権者四二人、事業費二億四〇〇〇万円。事業内容は水田・畑の基盤整備、溜池(ためいけ)・導排水路・農道の整備。既存の大きな馬頭池のほかに二五あった小さい溜池をまとめ、新たに四つの大きな溜池が誕生した。事業効果をみると機械化の作業体系ができたため、高齢化がすすんでも後継者が休日に手伝いをする程度で作業が可能となった。なお、新農業構造改善事業を導入し、バックホー・トラクター・コンバイン・籾乾燥施設を設置、地域の心のふれあいの場として構造改善センターを建設した。