四辻遺跡

900 ~ 901

安庭四辻にある。国道一九号西側の地籍犀川横谷地帯で、畑地(平地)を深く耕したときに発見された縄文・弥生の遺跡である。縄文前期の土器も少量出ている。縄文中期の土器・石鏃・打製石斧・磨製石斧の遺物群のなかに、重要な位置を占めているのは石器群である。犀川水系に特徴的な安山岩転石を主材とした打製石斧の一部が出ている。なお、中期の両耳付壺形(つぼがた)土器一が発見されたときには、川原の安山岩質の転石によって六面が囲まれていた。弥生土器の一つは中央部がふくらんだ形をしており、弥生中期の古い部分に属している(『市発掘調査報告書』)。