更府と水内ダム

934 ~ 934

東京電力水内発電所の放水口位置は安庭川崎にある。発電所は昭和十八年(一九四三)一月に運転を開始した。もともと、昭和電工大町工場におけるアルミニウム生産にたいし、電力を供給する目的で、東信電気が昭和十四年七月着工したもので、同二十六年五月東京電力に引きつがれた。出力三万一四〇〇キロワット。昭和十七年犀川に築堤された水内ダムによって、直流水の流達地点に三水村四ッ屋組の家と墓があった。四戸に補償料が出て移転した。のちに、一五戸の墓の五メートル近くに亀裂が入った。一五戸は平成のはじめに東電からの一二〇〇万円の移転費によって、墓を移した。