田の面積は、ほんらいその田のもつ生産力(地味)をあらわす単位で示されることが多かった。ヒョウドリというのは、その田から何俵の収穫があるかを示すものである。市域では一ピョウドリは四〇坪から六〇坪にあたる(一坪は三・三平方メートル)。同様な単位にカリがある。その田からどれくらい稲束を刈り取れるかを示すものである。ほぼ四〇カリが一反歩(約一〇アール)に相当した。
そのほか、年貢量によりその田の面積を示す場合もあった。それをヒョウナシという。一ピョウナシとは、その田から一俵の年貢を出すことを示すもので、市域ではだいたい五〇坪から一〇〇坪の面積をあらわしていた。