山の水田や里にあっても湧水(ゆうすい)を利用する水田地では、苗代に入れる水を温かくするために、ヌルミ・ヌルメとよぶ施設をつくっていた。日方(ひなた)(小田切塩生(しょうぶ)では苗代の二倍の面積をヌルミにあてていた。また、田に入る水を手畦(てあぜ)を作って回してから入れることにより水を温める工夫をすることもある。また、苗代水を確保するための池が、温水の役に立つこともある。そうした池を太田(吉田)ではホリとよび、一〇〇坪のホリを共同で管理していた。
水を温めるための施設
山の水田や里にあっても湧水(ゆうすい)を利用する水田地では、苗代に入れる水を温かくするために、ヌルミ・ヌルメとよぶ施設をつくっていた。日方(ひなた)(小田切塩生(しょうぶ)では苗代の二倍の面積をヌルミにあてていた。また、田に入る水を手畦(てあぜ)を作って回してから入れることにより水を温める工夫をすることもある。また、苗代水を確保するための池が、温水の役に立つこともある。そうした池を太田(吉田)ではホリとよび、一〇〇坪のホリを共同で管理していた。