婦人仲間

187 ~ 188

壮年仲間と対(つい)になる中年の婦人仲間としては婦人会がある。これは既婚女性の仲間で、結婚すると入会するものである。しかし、日方・今井・岡田・戸部などでは若妻会とよぶ会がまた別に存在した。また、北屋島においては同年に嫁にきた人同士で作る会があった。これはお茶飲みの親睦会をしたり、話し合いをもったりするものであったが、結婚ということを契機として生まれたさまざまな問題に対応しようとする会でもあった。

 昭和に入って、とりわけ戦時色の濃くなるなかで生まれたものも多く、戦時中は配給された物資の分配、布団綿作りの講習などがおこなわれた。戦後も各種講習会などがおこなわれているが、生活改善の中心になって活動してきた。特に台所の改善などに果たした役割は大きかった。現在では農協と提携したり、農協婦人部になったものもある。