観音講

194 ~ 195

葬儀とかかわるものとしては観音講がある。堀之内では、葬式のフレ役を観音講といい、葬式があるとまず観音講に知らせ、村内に知らせてもらうという。このように明確な役割をもつわけではないが、老人たちの講として観音講をするところは各地に点在する。灰原では戦前までは馬方衆が観音講を作っていたという。馬頭観音をまつり、話しあいや酒宴を開いていたが、馬が徴発されて自然消滅してしまったという。西山地方ではこのような馬をまつる観音講をしていたところがみられる。