お飾り

206 ~ 206

年神様には、二十八日ころに用意しておいた鏡餅のお飾りを供える。三方(さんぽう)の上に白紙を敷き、そこへ一重の鏡餅をのせてみかんやゆずなどを飾って供える。お飾りは年神棚のほかに、神棚や仏壇、床の間、えびす・大黒などにも供えられるし、オオマツサマ・荒神・田の神・稲荷などさまざまな神や、土蔵・便所・いろり・農具類などに供える家もある。正月のあいだ供えたお飾りを、十一日の蔵開きや十五日のドンドヤキの日に下ろす。下ろしたお飾りは割って焼いて、汁粉にしたりして家族全員で食べる。