十五夜

227 ~ 228

旧暦八月十五日を十五夜といい、縁側や庭先に台を作ってすすきや秋花を飾り、餅(もち)や大根、枝豆などの野菜を盆に盛って月に供え、月見をした。なかには一月遅れの九月十五日におこなうところもある。またぼた餅やおはぎを供えるところもある。中川(松代町東条)では釜のふたにのせ、十二では鍋(なべ)ぶたにのせ、中沢(篠ノ井東福寺)ではこね鉢に入れるなど供え方はさまざまであった。

 十五夜につづく十三夜は旧暦の九月十三日や十月十三日で、ぼた餅を供えるところもみられた。