安産祈願

245 ~ 246

お産が軽くすみ無事にこどもが生まれてくるようにと、安産のまじないと祈願が熱心におこなわれた。赤沼や柴(松代町)などではお産が軽くすむように、腹が痛くなると水天宮のお札を少し飲んだ。また、小市や五十平(いかだいら)(七二会)では篠ノ井村山の荒神様からお札をいただいてきて安産を祈った。日方ではお伊勢様から御符といってお米の入った袋をもらってきて、お産が軽いように妊婦に拝ませた。栗田では初産のとき、旭山観音のお札をもらってきて水を飲むと安産できるといわれた。また、安産を祈願するためにさまざまな神仏に祈った。太田では隣の村のお不動さんへ安産のお札をもらいにいくだけでなく、氏神様へお参りした。また戸部では地蔵様へお参りした。ところによっては各家のお勝手の神棚に灯明をあげたり、えびす様に灯明をあげたりして安産をお願いした。