めんこ、こま、竹馬、凧(たこ)あげなどがある。
めんこのことをパチとかパッチとよんでいるところが多い。円形のボール紙の表に絵柄が印刷してあった。重くなるようにこれに蠟(ろう)を塗ったり、何枚も重ねて縁を木綿糸でつづり厚手のものを作ったりした。遊び方は、パッチをたたきつけて相手のパッチをひっくり返す遊びが多かった。
こま遊びは、タタキゴマといって岩野・中川では、ちりはらいのようなものを作り、木作りのこまをたたいて回した。綱島では、細ひもを心棒に巻きつけて回転させたこまを手のひらにのせてどこまで走れるか競争した。
竹馬は、二本の竹を使って作り、大足で歩くことが自慢で二メートルもの竹を使って大足に歩く競争をした。一定区間を早く歩いたものが勝ちとなった。
東横田では、缶詰の空き缶にひもを通してはいて歩いた。カンゲタとよんだ。カンカラウマ、パックリとよんだところもある。
凧あげは、各地でおこなわれている。竹細工で、凧の骨を組んで麻糸でくびり、和紙を張って尾を調節し、いかに高く長くあげられるか工夫をこらした。桐原、小市などではやっこ凧・三角凧・四角凧・ひし形凧など自分で作った凧を、田んぼや野原などで高くあげて高さを競った。