位牌分け

293 ~ 293

位牌(いはい)とは死者の戒名を書いた木牌(もくはい)のことをいうが、葬式が終了したあとに、嫁に行ったような家を出たこどもたちに位牌を分けるところがある。市内においては日方や五十平・岩崎などで親が死んだときに他に嫁いでいるこどもに位牌分けをするといい、栗田では、とくにこどもからの要請があったときに位牌を分けてやるという。また南長池では位牌を分けてやることはないが、兄弟が同時に家の木戸を出るものではないという。これは位牌分けのおこなわれているところでよくいわれることと同じである。