膳と椀

406 ~ 406

この日に使う蓋(ふた)がついた漆塗りの椀や膳、座布団は、二~三軒でお椀の仲間や座布団の仲間を組み共同で所有することが多かった。土蔵から出してきた椀を洗ってからキリコミとよばれる木の箱に一〇個ずつ並べて積みあげ、膳ができるまでに準備しておかねばならなかった。現在でも膳や椀は土蔵に保管されているが、ほとんど使われず日常使っているような食器ですますことも多くなった。