屋根屋も、お太子さんといって聖徳太子をまつっている。保科(若穂)の屋根屋が所属する保科職工組合では、お太子さんのお宮は綿内(同)にある。二月二十一日のお太子さんの祭りのときに、掛け軸を飾っておまつりしている。掛け軸は、組合長の家にもち回りで保管されている。お太子さんの集まりのときには、五〇〇〇円の会費を集めている。組合長の家の床の間に掛け軸を出して、組合員はそれにお参りして、少し酒を飲むというだけのものである。昔は、神主を頼み、祈禱してもらっていたこともあったが、現在では祈禱はしていないという。