白鳥神社の祭礼

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白鳥神社は舞鶴山の北麓にあり、春は四月二十三日・二十四日、秋は十月三日・四日が祭日になっている。氏子町内の総代・祭典係が前もって境内の掃除などをおこなっておき、四月二十三日および十月三日には社名の入った大幟(おおのぼり)を立て、さらに各町内でも町内に赤と白の幟を三本ずつと、神社名の幟を一本立てている。

 春秋の祭りといっても特段目立ったことはなく、幟立てと神官による祝詞(のりと)奏上、その後の直会(なおらい)という程度だが、太平洋戦争中までは小学校から各組二人ずつが代表となって参詣に行ったし、戦前には草相撲大会があったという。現在も相撲場が残っていて、大会があった当時は善光寺平などから力自慢が集まったという。このほかに弓術や剣道、火縄銃の模射などもおこなわれたことがある。祭りは春秋の大祭とは別に、小祭が毎月あり、これは三ヵ町が当番氏子となって、氏子総代と神官で祭りをおこなっている。


写真2-60 白鳥神社(松代町 平成8年)