このように松代では多くの町内で秋葉神社を火伏せの神としてまつり、九月十五日に祭りをおこなっている。また、火伏せの神や祭りとしては、多くの町内が皆神山の鎮火祭をまつっているのも特色である。松代は判明しているだけでも江戸前期から明治時代までに一六回もの火災があり、近代では明治二十四年(一八九一)は大火となった。伊勢町ではこれがきっかけでまつるようになったといわれており、皆神山の侍従大神へ火防の祈願をするのである。鎮火祭をおこなっている町内としては、伊勢町のほか、馬喰町・新馬喰町・紙屋町・鏡屋町・御安町・紺屋町がある。