練習の機会

615 ~ 615

小謡を公民館や職場での講座・研修会などで習う場合も多くみられる。川中島の男性Aの場合、出身が東信のために北信流について何も知らなかった。婿養子に入って初めて北信流を知ったが、若いころには謡に全然関心がなかった。しかし、勤め先や村内などで役付きの年齢になってくると、「謡の一つも知らないと宴席で恥をかく」といって、最近では熱心に師匠のもとに通っては練習をしている。こうした例は結構多くみられる。


写真2-100 謡の練習(松代町 平成2年)
島田友三郎提供