道祖神の人形

659 ~ 659

長野市域の山際を主とした地域では、小正月にぬるでや松、藁(わら)などで男根女陰を誇張した人形や、男根に見立てたツクリモノを作る。境に多くまつられる道祖神碑とは別に、小正月に御神体などとして人形を作る習俗は県内では北信地域に濃厚にみられるが、全国的には隣接する群馬県や新潟県・山梨県・神奈川県・静岡県などにも類例がある。それぞれの地域においてその人形にたいする儀礼は一様ではないが、長野市域においてはまず家の行事として伝承されている。