高岡のドウロクジン

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持者からさほど遠くない高岡では、一月十四日にぬるでを一二センチメートルほどに切り、人形の顔になる部分だけ皮を削り、墨で目鼻と髪を書き入れる。半紙で作った着物を着せ、男女一対の人形を作る。この二体の人形を半紙の帯で結びつけ、米の入った一升ますに入れて食事を供える。そして、十五日の夕方には集落の出入り口にある道祖神碑の前に人形を供える。前年に供えておいた人形はドンドヤキで焼く。


写真2-112 道祖神碑に人形を供える(若穂高岡 平成7年)