山崎(篠ノ井塩崎)でも、一月十四日に一家の主がぬるでで一対の人形を作り、夫婦の仲も人形のように長持ちするようにと願った。昭和三十年(一九五五)ころまでは、新婚夫婦も桜の木を用いて人形を作ったが、主が作るものよりも大きいものを作ってはいけないとされた。そして、米を入れたすり鉢に、ぬるでで作った一五センチメートルほどのすりこぎとともに人形を入れ神棚に供えた。すり鉢は女陰、すりこぎは男根をあらわすという。夕方には、男女一対の人形を一本の帯で縛り、村はずれのドウロクジンバにある石祠に供えた。
山崎の人形
山崎(篠ノ井塩崎)でも、一月十四日に一家の主がぬるでで一対の人形を作り、夫婦の仲も人形のように長持ちするようにと願った。昭和三十年(一九五五)ころまでは、新婚夫婦も桜の木を用いて人形を作ったが、主が作るものよりも大きいものを作ってはいけないとされた。そして、米を入れたすり鉢に、ぬるでで作った一五センチメートルほどのすりこぎとともに人形を入れ神棚に供えた。すり鉢は女陰、すりこぎは男根をあらわすという。夕方には、男女一対の人形を一本の帯で縛り、村はずれのドウロクジンバにある石祠に供えた。