正月の祈祷札
戸隠神社では古くから正月に祈祷札(きとうふだ)と「信州戸隠神社種兆」という作占いの表、そしておみくじが出されている。作占いの表は、講中ではオハンジと称され、農作業の目安にされている。とりあげている作物も、栽培されなくなったものが抜けたり、果物が入るなど時代によって変化してきた。おみくじは、かつて神仏習合の時代には「観音くじ」と称されていた。おみくじは講を担当する聚長が、各講ごとに引いて代参や講元に渡す。
正月に参詣する講もあるが、郵送によってこれらを受ける講も多いという。
写真2-141 祈祷札とおみくじ