蓮如忌

746 ~ 746

浄土真宗の第八世蓮如の忌日に法要をおこなう。東本願寺では三月二十四日・二十五日、西本願寺では五月十三日・十四日に蓮如忌をおこなっている。長沼の西厳寺は蓮如が逗留(とうりゅう)したことで知られている。境内の蓮如堂に蓮如像を安置し、毎年四月二十五日に蓮如忌をおこなっている。長野市の真宗寺院においては、加賀門徒の影響がなかったわけではないが、全体的に蓮如忌をおこなっている寺院は少ない。西和田(古牧)には、蓮如が書いたといわれる名号(みょうごう)を伝えている家がある。この家は曹洞宗の檀家(だんか)であるが、先祖が西厳寺に来ていた蓮如からいただいたのだという。かつて近所の人たちが一月か二月ころに集まり、名号をかざってお日待をしていた。絵解きをやったこともあるという。