門徒の家では、死者の命日にオジサイ(お時斎またはお持斎)がおこなわれる。住職の月参りでお斎を出す法要をオジサイといってきたようである。西尾張部(古牧)では、一周忌までは毎月オジサイをつとめる。現在はお斎は出さず、読経、法話、お茶というかたちを取っている。一周忌後は、祥月命日(しょうつきめいにち)、一月、お盆、十二月などにオジサイをつとめる。一月は正月のオジサイ、十二月は納めのオジサイという。命日の月参りをつとめる家もあれば、祥月命日のォジサイのみの家もある。浅川西平のある家では、祥月命日、正月、お盆の年三度のォジサイをつとめ、亡父の五十年忌まで続けておこなったという。西和田の門徒の家では、菩提寺の住職が来ておこなうオジサイだけでなく、地蔵庵(あん)の尼僧の月参り、曹洞宗寺院の正月とお盆のお勤めを受け入れている例もみられる。