長野市誌 第十五巻 総集編 目次

1 ~ 16

刊行のことば            長野市長 鷲澤正一

監修にあたって           監修者  児玉幸多

緒言

例言


第一部 長野市の文化財と史跡

  長野市の文化財(国・県指定)…二

  長野市の文化財(市指定など)…三五


第二部 長野市域の自然――変貌する自然

一 基礎となる大地の変動…四三

 1 変動する長野盆地…四三

長野盆地のおいたち  盆地西縁部の地形と活断層  東部山地の傾動と遺跡の埋没

 2 資源むかし・いま…五〇

    地下資源  その他の資源

 3 変わりゆく水環境…五五

清水・井戸水や小川の水に支えられた生活  排水路と化した市内の中小河川  飲料水の水源確保  西部山地の溜池の利用

 4 長野市の気候と温暖化や大気汚染の進行…六一

地域差の大きい内陸性気候  温暖化とヒート・アイランド  大気汚染と環境悪化

二 移り変わる動植物…六六

 1 野生植物の異変…六六

裏山に増える常緑の木々  消えた草原と草花  はびこる帰化植物

 2 河川や池の生きものの激変…七二

オオクチバスと水中の生きもの  姿を消してしまったトンボ・イモリ・カエル

 3 変動する里や山の生きものたち…七六

消えたアメリカシロヒトリ  増えてきたイノシシ  里におりてきたカモシカ


第三部 長野市域の歴史

原始――長野盆地の黎明

一 高原の旧石器文化…八四

 1 飯綱高原の狩人…八四

    野尻湖のナウマンゾウ  飯綱高原の狩人

 2 細石器から有舌尖頭器…八七

    シベリア系統の組み合わせ道具  飛び道具の発明

  コラム 旧石器ねつ造問題…九〇

二 山麓と千曲川河岸の縄文遺跡…九一

 1 山麓と扇状地の縄文ムラ…九一

    土器と弓矢の出現  西山の遺跡  扇状地上の遺跡

 2 千曲川河岸に進出した縄文遺跡…九四

自然堤防上の遺跡  サケ・マスのもたらす恵み  縄文から弥生へ

三 赤い土器の国…九八

 1 縄文の伝統と新しい波…九八

    稲作技術の伝播  再葬墓と木棺墓

 2 環濠集落の生活…一〇二

    縄文色を残す栗林式土器  環濠で囲まれた松原ムラ

 3 石の農具から鉄の農具へ…一〇五

北との交流  赤い土器を用いたムラ  稲作農耕の進展  ムラ長の墓

四 古墳にみる盆地の首長層…一一二

 1 川柳将軍塚古墳と前期古墳…一一二

前方後方墳から前方後円墳へ  王の登場  地域王権の確立と変容  首長と祭祀

 2 古墳時代のムラ…一一七

    古墳を支えた自然堤防上のムラ  扇状地上のムラと古墳

 3 朝鮮半島からの影響…一一九

積石塚古墳と合掌形石室  横穴式石室と家族墓  古墳にみる仏教文化


古代――シナノから科野国・信濃国へ

一 シナノから科野国へ…一二四

 1 ヤマト王権と北信濃…一二四

    前方後円墳と北信濃  人を介した支配制度

 2 シナノにおける政治的社会の形成…一二七

六世紀以降の政治的変動とシナノ  国造・部民・屯倉  シナノから科野国へ

二 北信濃の古代…一三五

 1 律令国家と北信濃…一三五

科野国の成立と北信濃  信濃国府と北信濃  北信濃の郡と郡司

 2 善光寺平の古代社会…一四四

善光寺平の歴史的環境  善光寺平の神と仏  屋代木簡の語るもの  善光寺平の開発と条里水田

 3 中世への黎明…一五六

九世紀・一〇世紀の社会変動とムラ  新しい政治のしくみ  広がる観音信仰と善光寺・戸隠の信仰のはじまり


中世――善光寺信仰の盛衰と地域社会の変貌

一 善光寺門前と地域社会の展開…一六四

 1 源平争乱と北信濃…一六四

    北信濃の平氏と源氏  義仲の市原・横田河原の合戦

 2 南の富部御厨と北の東条荘…一六七

河川洪水と富部御厨  土砂災害と東条・今溝・市村高田荘  善光寺再建と東条荘の灌漑用水

 3 御家人から御内人へ…一七三

善光寺平の御家人と源氏将軍  得宗政治と善光寺保護政策

 4 善光寺門前都市の発達…一七八

新善光寺の全国化  東と南からの参詣路と門前の発達  善光寺仏師の活躍と特産品

二 大塔合戦と善光寺門前町の成立・発展…一八四

 1 建武一統と北信濃の反乱…一八四

諏訪部・若槻氏の転出と北条氏の滅亡  北信濃の反乱から中先代の全国反乱へ  関東管領上杉氏の信濃進出と栗田城の決戦  青沼守護所から平芝守護所への移転

 2 将軍義満と大塔合戦…一九一

将軍義満・守護長秀による守護所・後庁・善光寺門前の独占支配  大文字一揆・村上満信の蜂起  幕府代官の支配と関東の争乱

 3 応永の平和とムラ・町の文化…一九四

国人高梨氏と六ヵ郷用水  市村高田荘の年貢輸送と山科家  戸隠・飯縄信仰と善光寺門前町の発展

三 善光寺門前町の衰退と城下町の台頭…一九八

 1 信濃文正の変から川中島合戦へ…一九八

小笠原宗康の漆田原敗死と文正の変  善光寺平の戦国争乱  善光寺平の真宗寺院と武装化  戦国騒乱と川中島合戦

 2 川中島合戦による善光寺門前町の荒廃と新興城下町の発展…二〇七

善光寺如来の争奪戦と門前町の荒廃  牧野島・松代・長沼の新興都市と城下町の形成  戦国時代の善光寺平  織田軍と善光寺一揆蜂起

 3 天下統一と戦乱のなかの村と町…二一四

海津城主須田満親と上杉連合軍の勝利  秀吉の朝鮮侵略と戸隠神社再興  災害と消滅した中世の村々


近世――真田一〇万石と善光寺

一 松代藩と松代城下町…二二四

 1 真田松代藩の成立と藩政…二二四

真田氏の松代入封  寛文検地と二斗八騒動  田村騒動と宝暦改革

 2 松代城下町…二三〇

    松代城と武家町  松代八町  武士の学芸と文化

  コラム 松代城跡の発掘と成果…二三五

二 善光寺領と善光寺信仰…二三九

 1 善光寺領の成立と政治…二三九

    寺領の成立  領政と善光寺八町

 2 善光寺信仰のひろがり…二四三

    本堂再建と出開帳  善光寺参りと権堂の水茶屋

三 産業の発達と交通・運輸…二四七

 1 農業の発達と商品生産…二四七

用水と入会山  善光寺町下肥騒動  木綿・菜種と醸造業  千曲・犀川の漁業

 2 北国街道と交通運輸…二五五

北国街道の成立と宿駅  佐渡金銀と参勤交代  商品流通の発達と中馬・手馬  千曲川と犀川通船

四 戌の満水と善光寺大地震…二六五

 1 戌の満水と飢饉…二六五

    戌の満水  続発する諸災害  天明・天保の飢饉

 2 善光寺大地震…二七一

    善光寺大地震の惨状  語りつがれる大地震

五 貨幣経済の浸透と町・村の変化…二七五

 1 村の移り変わりと文化…二七五

村の変化と村方騒動  衣食住の高まり  文書主義と寺子屋  若者組と村の祭り

 2 町の暮らしと文化…二八三

善光寺町続き地と松代町外町  町の年中行事  町の暮らしと文化

六 支配の動揺と幕末動乱…二九〇

 1 政治の改革と民衆…二九〇

幕府領の組合村と取締役  塩崎知行所の財政改革  真田幸貫の改革

 2 ペリー来航から幕末動乱へ…二九六

黒船来航と諸藩の動向  長州戦争と領民の負担  佐久間象山と長谷川昭道


近代――近代への歩みと戦争への道

一 県都長野市のはじまりと発展…三〇四

 1 明治維新と長野町…三〇四

松代藩の廃藩  県庁が置かれる  近代的市街地の形成と長野町から長野市へ

 2 文明開化と学校教育のはじまり…三一四

信濃毎日新聞と郵便のはじまり  日新館から国民皆学へ

 3 鉄道の開通と産業の近代化…三二〇

信越線の開通と商工業の発展  松代の製糸場と養蚕・農業の成長

 4 災害や戦争のなかで…三二七

長野町・松代町などの大火と消防  大勧進養育院・海津学舎と避病院の設置  日清・日露戦争下の人びと

二 大正期市民意識の高まりと十五年戦争…三三六

 1 市民意識の高まりと生活の変化…三三六

市町村合併と都市計画  普通選挙と生活の変化  長野市青年会と長野婦人会  長野の米騒動と廃娼・部落解放の運動  自由教育の動き  市営球場の建設とスポーツの振興

 2 交通の整備と産業の発展…三五四

長野電鉄と川中島自動車の運行  長野市中央通りの改修  養蚕業と稲作の改良

 3 昭和恐慌と市民生活…三六二

銀行の破たんと統廃合  農産物価格の下落と農村の立てなおし

 4 十五年戦争と戦時下の生活…三六九

満州移民と青少年義勇軍  戦時下の市民生活  戦時下の学校生活  敗戦まぎわの松代大本営地下壕と長野空襲


現代――民主化の進行と国際化への歩み

一 民主化と高度経済成長…三八六

 1 民主化への動きと市民…三八六

長野軍政部の進駐と市民  公職追放と婦人参政権  農地改革と食糧増産  戦後インフレ下の市民生活  戦後の新しい中学校と高等学校  公民館の設置と活動のはじまり

 2 高度経済成長と拡大する市域…四〇七

二度の市町村合併で大長野市へ  商工業の発展と交通・公害問題  住宅団地の造成と農山村の過疎化  松代群発地震と水害・地すべり災害

二 市民生活の変容と長野市政…四二〇

 1 低成長期の市政と市民生活…四二〇

石油危機と市民生活  高齢化社会と福祉事業の整備  不登校・いじめと学力問題

 2 地域の変貌と市民…四三〇

    まちづくり運動の展開  長野自動車道と長野新幹線の開通

 3 広がる国際交流と長野市政…四三八

松代大本営地下壕跡の保存・公開問題  国際理解から国際交流へ  長野冬季オリンピック・パラリンピックの開催  行政の広域化と中核市移行


第四部 長野市域の民俗――習慣と生活

一 住まいと環境――生活空間の創造…四五三

 1 村の伝承…四五三

    開村伝承  災害の記憶

 2 屋敷の選定…四五八

    屋敷構え  住まいと暮らし

 3 新しい住まいを求めて…四六二

見捨てられる住まい  街の活性化と近郊住宅地  新たな創造

二 村の風景――自然と暮らし…四六六

 1 草萌える…四六六

    春の訪れ  草ほける  秋風立つ

 2 草枯れる…四七三

    アキアガリ  お菜洗い

 3 新年…四七六

    年取り  ドンドヤキ

三 生活の創造――新しい暮らし…四七九

 1 変わる暮らし…四七九

    新興住宅地の形成  漂流する人びと

 2 祭りの創造…四八三

都市の祭りとしての御祭礼  神なき祭りの登場  祭りの個別化  商都長野の秋の終わり


あとがき

総集編執筆者

執筆分担

監修者

刊行委員

編さん準備委員

編さん委員

調査協力員

事務局・編さん室職員