解説
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善光寺の裏山となる地附山の山頂付近に位置する古墳群です。標高709mの山頂部に立地する全長約39mの地附山前方後円墳と、山頂より一段下がった東南の平坦部に立地する上池ノ平1~6号墳を総称して、地附山古墳群と呼んでいます。 地附山前方後円墳は1986(昭和61)年に筑波大学による測量調査が行われただけですが、上池ノ平1号墳は1955(昭和30)年に発掘調査が行われ、合掌形石室の存在が報告されていました。また、1985(昭和60)年に発生した地附山地すべり災害の対策事業として上池ノ平1~5号墳が消滅することになり、翌年きわめて異例となる短期間での緊急発掘調査の後にやむなく破壊されました。現在は地附山前方円墳と上池ノ平6号墳の2基だけが現存しており、地元愛護会が整備したトレッキングコースや解説看板等により見学の便が図られています。 地附山古墳群の築造年代は、山頂に位置する地附山前方後円墳が5世紀の中頃から後半にかけて築造され、続いて1・6号古墳が、さらに2・3号古墳へと続き、6世紀前半頃とみられる4・5号古墳で終結するものと考えられています。古墳群の築造時期や特徴的な須恵器の存在などから、眼下に位置する浅川扇状地遺跡群(本村東沖遺跡など)の集落との直接的な対応関係が指摘されています。
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