解説
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西町遺跡は大門交差点の付近一帯、西方寺のあたりに位置します。縄文時代~近世まで長い期間人々が生活したあとが残され、竪穴住居や柱穴・溝などが見つかりました。中世では竪穴建物という半地下式で礎石立ちの建物が発見されていますが、その用途は住居・倉庫・工房など様々あるため、はっきりと特定できていません。また東西に走る溝は鎌倉時代の門前町の区画溝と考えられ、中世門前町の一端を知ることができる貴重な発見になりました。近世の建物跡も発見されていて、溝を方形に掘った中に石を敷きつめて丈夫な基礎にしている様子が確認されました。基礎の頑丈さから、土蔵などの重量のある建物が建っていたと考えられます。
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