23上野村

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 元禄郷帳の石高一六五石六斗二升で幕末まで変わらない。寛政五年の家数一七軒、地頭は小笠原大吉である。『上総国町村誌』によれば、明治二二年の戸数二八、人口一二四、馬一三、段別八二町二段一畝一七歩、氏神熊野神社、寺鍵法山妙典寺(日蓮宗)となっている。
 上野区は、区有文書として江戸時代からの文書その他をよく保存してある。文政年間の舟木村との水論済口証文(水争い示談書)も江戸時代は名主、現在は区長に引継がれている。また、正月の備社(びしゃ)の式典も、古い形式を守って挙行されている。