[夫役(ぶやく)と交通]

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 助郷や巡見使伝馬、その他の人馬役は、過重な夫役として農民を苦しめたが、交通の面では道路が整備され、宿駅が整えられた。このうち、助郷については、「村の争い」の節に譲り、ここでは、巡見使回村、日光社参、朝鮮信使来聘などについて触れてみたい。これらは、幕府にとって不定期の大行事であったが、そのための人足馬の賦課は、容赦なく郷土の村々まで及び、その拠出のため大騒ぎとなった。