5 本馬(ほんま)と軽尻馬(かるしりうま)

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 安政二年、久世大和守の家来が刑部村を通行するときの先触に、「一、本馬壱匹 一、軽尻馬壱匹」と記されている。本馬とは、目方四〇貫までの荷物を運ぶ馬、軽尻馬とは旅人が乗るもので、荷物は五貫目までと規定されていた。人が乗らなくとも、二〇貫までの荷物のときは軽尻とされた。本馬と軽尻馬では駄賃も違い、本馬は軽尻馬の一倍半ぐらいであった。