横山次郎作

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上野・横山家に弘化四年生。同家は篤農家として知られていたが、その伝統をうけて、誠実勤勉、生涯を通じて、地域産業の振興に献身的な努力を捧げた。明治一二年上野に五十町歩の官有地を払下げ、農家に開拓を勧め、また農事の改良につとめ、米・麦の試験栽培播種法の研究普及を計り、明治一七年より養蚕、家畜の奨励などの外、社会風俗の改善に功があった。大正九年二月歿七三才。