20 千葉県の誕生

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明治六年(一八七三)六月一五日、木更津県と印旛県が、合併して千葉県となり、柴原和が権令となった。これより先、既に柴原和が印旛県権令を兼ねていたので、合併はスムースに進められた。
 この時の合併は木更津・印旛両県であり、新治県に属していた下総の香取・海上・匝瑳の三郡は千葉県に含まれていない。一方、利根川以北の結城・相馬・猿島・岡田・豊田の五郡は千葉県に属した。
 柴原和が千葉県権令に任ぜられたのが六月三〇日、七月三日には千葉町に県庁が開設された。
 明治八年(一八七五)五月七日、新治県が廃され、香取・海上・匝瑳の三郡が千葉県に属し、同時に猿島・結城・岡田・豊田の四郡と葛飾郡のうち三か町四八か村、相馬郡のうち二か宿九九か村が、茨城県に編入された。ここに、現在の千葉県域が成立したのである。