1 日・独・伊三国防共協定

34 ~ 34 / 756ページ
アジアで日中関係が緊迫しているとき、ヨーロッパでも、ヒットラーの率いるナチスドイツと英仏の関係が次第にけわしくなりつつあった。昭和九年、日本に続いて国際連盟を脱退したドイツは、昭和一〇年(一九三五)再軍備を宣言した。イタリアも国際連盟の反対を無視して、昭和一一年エチオピアを併合した。同年、スペインに内乱が起こると、独・伊はスペインのファシスト派を応援し、互に協力関係を結んだ。日本の陸軍は、次第にドイツに接近し、遂に日独防共協定を調印、翌一二年にはイタリアも加わり、破滅への道に、更に一歩踏み込んだ。