長生郡下においても、町村合併の重要性を理解し、漸次合併の動きが高まり、長生郡町村会及び議長会が中心となり協議が重ねられた。このとき本郡は、茂原市・太東村・東浪見村・一宮町・一松村・八積村・高根村・土睦村・関村・白潟町・南白亀村・豊岡村・本納町・新治村・長柄村・日吉村・水上村・長南町・豊栄村・西村・東村の二一市町村であった。合併問題の研究が進むにつれ、本郡の特性から、必然的に海岸地帯町村と山の手町村に二分されるようになり、旧ブロック別交際等の関係から、長南町・西村・東村・豊栄村・水上村・日吉村・長柄村の七か村合併問題が論議されるようになった。昭和二八年一〇月、七か町村合併推進委員会が発足した。各町村から六人の委員を出し、合併問題を協議したのであるが、その合併規模は、地域が広大に過ぎ、交通も不便で、且、茂原市と隣接している町村が多く、住民感情においても七か村合併は困難となり、発足間もない昭和二九年六月二九日、七か村合併推進委員会は解散した。関係村の六人委員は左の人々であった。
長柄村 黒須正美・多賀大郎・石井登・大和久隆夫・畠山良吉・飯高憲治
日吉村 阿部勝・三橋恒夫・石川啓治・高橋竜・山越信司・増田義朗
水上村 鶴岡金蔵・池座久二・伊原久作・田中一郎・篠田芳重・柴崎一郎