4 財政の進展 4 Financial development

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 合併時の昭和三〇年という時代は、戦後十年をへて日本経済はようやく自立の基礎を固め、国の財政も国民の生活もほぼ正常な姿にもどりつつあったが、地方財政はとり残され、各市町村とも四苦八苦の状態であった。昭和二九年度の収支決算では全地方団体五、九二七団体のうち三三%にあたる団体が、翌年度歳入を繰上げて使用しなければならない赤字財政であったのである。長柄町財政の進展を述べるにあたり太平洋戦争前後の時代の地方公共団体の財政の根幹にふれておくことにする。