不足輸入時代

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輸入量は一体どれ位あったのだろうか。それを示したのが表3である。
 
表3 米輸入量(食糧庁輸入課調)
輸入量輸入量
 
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
千t
3
43
296
693
901
908
1,453
1,064
1,291
559
432
426
227
219
77
188
 
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
千t
252
524
1,072
708
350
272
46
16
10
2
46
51
26
12
67
34
44年から特殊需要米として輸入

 
 昭和二〇年から三〇年まで毎年九〇万トンから最高一四五万トンの米をタイ、ビルマ、ベトナム、カンボジヤなど東南アジア諸国から購入。農村の立なおりと共に、昭和三一年からだんだん減ってきたが、三九―四一年にかけ北海道などの冷害が原因でまた急上昇、この時は、アメリカ、中国やスペインからも二万九千トン緊急輸入したという。
 ではこの「不足輸入時代」に郷土の人々がどんな食糧を食べていたか、今では、体験した人も少くなっているが「たべられるものは雑草でもすべて食糧にした」(1)というのが実情だった。