中野台、上野、山之郷、六地蔵、皿木の五区で組織した組合で、初代組合長は岡本岩吉、事務所は山之郷五五〇番地におかれた。その目的をみると、
「組合員ニ産業資金ヲ貸付ケシ貯金ノ便宜ヲ得シメ、生産物ニ加工シ又ハ加工セズシテ売却シ、産業又ハ生計ニ必要ナルモノヲ購買シ、之ニ加工シ又ハ加工セズシテ組合員ニ売却シ、組合員ノ生産シタルモノニ加工シ又ハ組合員ニ必要ナル物ヲ使用セシムルコト組合員外ノモノニシテ組合加入ノ予約ヲナシタル者ノ出資一口ニ達スル迄ノ貯金ノ取扱」
となっている。大正三年現在の状態をみると
○組合員数二〇九人。 ○出資一口十円、積立金 出資総額ノ二倍 ○現在ノ出資口数 五百三口 ○組合機関理事五名 監事三名 ○資産 一万二九円二九銭六厘 ○損益計算 利益 八百五七円二二銭四厘 損失 四百三九円二三銭 差引純益 四百一七円九九銭四厘
歴代組合長は、二代岡本太吉(大正一四年就任)三代横山輝一(昭和九年就任)である。