乳牛

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表4・5から、長柄町の牛の頭数の変化をみると、昭和二四年(一九四九)、乳牛一三四に対し、役牛五五八で、以後三〇年までは、役牛が七六九と増加してゆくが、乳牛も二〇六と倍になっている。ところが、三五年から、四五年の一〇か年間に、役牛は、七八三頭から一一七頭と急激に減少したのに対し、乳牛は七四六頭と二倍以上になり、以後年々増加の傾向を示し、五五年現在八一七頭を数えているが役牛は、僅かに二〇頭にすぎなくなった。
 
表4 長柄町家畜数(農業センサス)
年度地 区乳用牛役肉用牛にわとり


24
長 柄12.723265292,841
日 吉1948151,153
水 上71328642,110
134558159486,104


26
長 柄10229159663,421
日 吉208491,818
水 上514584132,519
107644147887,758

 
 
表5 家禽家畜飼養頭羽数(各1月1日現在 役場統計)
区 分乳用牛その他の牛にわとり
戸数頭数戸数頭数戸数頭数戸数頭数戸数頭数
昭和30年1502067497699595821041,3768,788
 3520233776078333331492141,2599,509
 4021554942644833824021,08510,129
 4515174610811711232126409,829
 46154756829811247605198,422
 471137494271147713784,482
 48917292876136232548,174
 49777022246118202565,463
 508375916110101,0101321,028
 55598176209533725,950

 
 これは、農家の仕事がすべて機械化され、役牛の必要がなくなったことと、他方一般の人々の牛乳の需要が急激に増加したことによるわけである。
 現在飼育戸数は、五九戸で、四〇年の二一五戸にくらべると、三分の一に減少しているが飼養頭数では二六八頭も多くなり、専業的経営に変ってきていることがわかる。
 品種や飼育法も年々改良され、一頭年平均四二〇〇キロリットル位の乳量を出しているが、中には、最高八千キロリットルもの乳を出す牛が出るようになってきているという。