昭和三三年、長柄町の林業振興のための基礎調査による、樹種別の面積をみると、表4の如く、針葉樹二七%、広葉樹七三%で雑木が四五%を占めている。本町は、すでに茂原水道の水源地として、水源林造成特認地域に指定されているので、水資源造成のための林種転換を行なってきた。そのため、転換された広葉樹は、更に資本回転の早い椎葺原木に生産増大を図り、針葉樹についても更に改善を加えてゆく必要がある。
表4 昭33年 樹種別比較表 |
種 別 | 面 積 | % |
杉 | 179.5 ha | 10 |
檜 | 3.96 | ― |
赤 松 | 152.72 | 9 |
黒 松 | 131.90 | 8 |
くぬき | 87.27 | 5 |
な ら | 205.28 | 12 |
雑 木 | 787.43 | 45 |
か し | 187.43 | 11 |
合 計 | 1,735.49 | 100 |
針葉樹 | 468.08 | 27 |
広葉樹 | 1,267.41 | 73 |
竹林については、竹材としての利用もあまり重視されなかったが、最近は、竹材よりも筍の需要が増加したため、竹林も次第にふえ、昭和二九年五五ヘクタールが四五年には、一一七ヘクタールと二倍以上に増加し、今後更に増加の傾向にある。