工業の振興

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本町の産業構造は、農業を主とした第一次産業が主要な地位を占め、工業として見るべきものはなく、僅かに、農産物及林産物を原料とする零細な加工業があるのみで、その生産額も極めて少い。前掲の第4表は、昭和三〇年からの推移を示したものである。これによると四五年まで次第に滅少した事業所もその後少しずつふえ生産額も増加している。中でも、五二年皿木に進出した「ジャパン、フーズ株式会社」は、順調な発展を示しているので、その概要を記してみよう。「会社経歴書」(2)によると
 
 設立年月日、昭和五一年一二月二三日、資本金 四億五千万円。所在地 長柄町皿木二〇三番地ノ一
 社長 名池和男、取締役、富樫直孝、大藤哲太、三好竜一郎、服部式一。監査役永田育生。
 沿革、昭和五二年二月一〇日付で、前身の日本清涼飲料(株)より固定資産を買い取り、創業を開始した。
    当初、製造品目がペプシコーラだけだったが、営業活動拡大により、現在二〇数社から受託生産活動を中心に取り引きをひろげ、下請専門会社として、受注先へ衛生的で品質のよい製品を供給している。創業以来急成長(ビン・缶年間二億四千万本製造)し、将来有望企業であると注視の的になっている。
 主要製品は、ビン入り。カルピスソーダ、ペプシコーラ、ミリンダ、バヤリース、ヤクルトスカール、明治スカット、サントリーオレンジ五〇、他
    缶入り。カルピスソーダ、ペプシコーラ、ミリンダ、サッポロオレンジ五〇、パテイオ、ラムネ、サイダー、コーヒー等
 主要受注先 関東ペプシコーラー販売、カルピス食品工業、日本果実工業、サッポロビール、サントリー、日本ペプシコ、ヤクルト、イトーヨーカ堂、明治牛乳等。すべて株式会社。
 従業員は、社員四七名下請冬は四三、夏二五〇人、製造工程はオートメーションで省力化が行なわれている。

 
ビン詰機械西独H&社製毎分 一二〇〇本一ライン缶詰西独H&K社製毎分 一二〇〇本
三菱重工業製    六〇〇本一ライン東洋製缶製    四五〇本