明治年代に入って以降の教育についてはすでに『長柄町史』において、「郷土の私塾と学校教育の進展」と題して五六頁(五二九→五八五)にわたり述べているが、刊行にあたって、総頁数の制限があった為に、完成していた原稿の半ば以上を削除、または略抄したのであった。いま『続篇』の刊行にあたってそれらを復活記述することとなったが、稿を改めて学制の改革とその変遷を中心にこの一章を執筆した。うち若干の重複した項目もあるが、この章のみでも長柄町における教育の歩みを展望することが出来るように配慮したのであって、既述のものと相補うことによって、ほぼ完全な長柄町教育史が把握出来るであろう。