交通安全協会の発足

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終戦後、本県の自動車台数の推移表(5)をみると昭和二五年に二五〇人に一台の割であったものが、三五年には三五人に一台と約八倍になり、五〇年には、四・五人即ち一戸に一台の割となっている。その増加は全く驚歎に値する。
 
表5 千葉県自動車台数の推移(交通白書)
年(昭和)台  数指  数一台当りの人口
258,538100250.5
3031,10836420.9
3566,76474234.5
40188,5592,20314.4
45515,6415,9416.6
50913,35910,6984.5
531,143,63313,3954.0

 
 長柄町でも、昭和四〇年頃から急速に増加し、五三年には二五二五台で、人口三人につき一台の所有となって県平均よりも多くなっている。然しながら、一方に於ては、道路の整備や交通安全施設がこれに追いつかず、交通事故は、逐年増加しつつあった。
 
表6 昭53和年長生郡自動車保有台数(千葉県統計)
  区分

市郡町
村別
人口
(人)
自動車 A原動機付自転車  
小型特殊自動車 B
計(A+B)

(台)
1台当
たりの
人口
原付数
(台)
小特数
(台)
計数
(台)
1台当
たりの
人口

(台)
1台当
たりの
人口
一宮町10,6623,4693.11,4554831,9375.55,4072.2
白子町11,7884,0832.91,8891,1163,0053.97,0881.7
長柄町7,7492,5253.11,0157311,7464.44,2711.8
長南町11,7993,9603.01,7161,1492,8654.16,8251.7
睦沢村7,6852,5493.01,2227091,9314.04,4801.7
長生村10,3563,8342.71,4959462,4414.26,2751.7
長生郡計60,03920,4202.98,7925,13413,8264.334,3461.7

 
 そこで、もはや警察当局だけで人や車を取締るというだけでは、如何ともしがたくなったので、官民一体となって交通安全に取組むことが要請されてきた。
 このため、昭和三四年(一九五九)三月、茂原警察署内に茂原交通安全協会を発足させ、交通安全対策を強化することになった。ついで長柄町でもその趣旨に基づき、茂原交通安全協会長柄支部を結成した。昭和四〇年である。次に、長柄支部の組織や活動の概要を記してみよう。