最近、郷土に於ける通信機関の発達はめざましいものがある。郵便は、昭和四四年(一九六九)集配が水上局に一本化し、電話は、昭和五〇年に自動化が完成した。その上、情報伝達機関としては、有線放送があり、ラジオテレビや新聞もすべての家庭に普及し、居ながらにして、日本内地だけでなく、世界の国々までも通信が届き、情報をキャッチすることができるようになった。しかし、このように便利になったのは、僅か十数年前からのことであって、それ以前の郷土は、極めて不便な状態であった。次に、明治以来の通信の発達の跡を辿ってみよう。