[[電信・電話]] [[Telegraphs & telephones]]

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 遠く離れた地域からでも直ちに用件を伝えることのできる電信や電話は、郵便にくらべると、その普及は、ずっと遅かった。
 水上郵便局で、電信電話の取扱を始めたのが、昭和一二年(一九七三)一一月一五日からのこと。それ迄は、明治四二年(一九〇九)一二月一一日長南局に電話事務(電報)が開始されたので、そこから、旧水上村と日吉村鴇谷に配達されるようになっていた。
 電話は、最初は、役場、学校、など官公署に通じていた程度で、昭和一七年(一九四二)三月二六日から交換台が設置され、一般家庭へも通話できるようになったが、加入者は僅か七名にすぎなかった。
 昭和二七年(一九五二)になると、電信電話の事務は、郵政省から分離、電信電話公社の所管になったが、水上局の場合、同一局内で執務していた。その後電話の便利さが急速に認められ、昭和四〇年(一九六五)頃には、交換台を増設、四六名の加入をみるようになったが、普及率は、僅か四%にすぎない。
 一体、この通信における文明の利器は、いつ頃、どのようにして普及したものか。その経路を辿ってみよう。