戦争で一家の柱と頼む夫を失ったり、交通事故や病気による原因で夫を失い、幼い子どもをかかえて悩んでいる母子家庭は意外に多い。千葉県では、昭和三一年(一九五六)七月、各町村に、母子福祉相談員をおき、これら不幸な母子家庭の相談や指導に当らせている。長柄町では、七名が依嘱されている。母子福祉推進員は、主として次のような活動を行っている。
ア 母子家庭及び寡婦家庭の実態把握及び相談指導 イ 母子福祉資金、寡婦福祉資金の貸付、あっせん指導 ウ 母子福祉会の育成指導 エ 母子福祉思想の啓蒙 オ 民生委員、青少年相談員等との連絡と協力。