住民の生活が以前のように比較的単純で、公害の問題が厳しく論議されなかった頃は、ごみ処理については、さして問題にならなかった。しかし、現代のように家庭が消費の場となり、そこから出るごみの量は莫大なものとなってきた。そこで、農村でも、この処理が重要な問題として浮び上ってきた。
昭和四六年四月設立された広域市町村圏組合では、不燃物や可燃物のごみ収集事業を行ってきたが、処理場が不十分なため、四八年一二月、改造工事を施した。ごみ処理場は、藪塚のし尿処理場と同一敷地内にある。
長柄町の可燃物の収集は週二回で、費用は、個人の四五リットル入ポリ容器月額二〇〇円、不燃物は月一回、個人は無料である。昭和四九年度長柄町の収集負担金は、可燃物二七八万円、不燃物一二一万円となっている。
これによって、相当なごみ処理ができるものの、河川や空地は、未だごみで汚されている。今後更に町民の協力が望まれるわけである。