茂原警察署は、明治一一年(一八七八)分署から本署となって、昌平町一八六(昌平橋際)に設置され、同時に本納、一宮、長南の各署が茂原警察署所属の分署となった。ついで明治一九年(一八八六)一二月通町二ノ三六四に移転、さらに昭和一七年(一九四二)七月七日本町一五六ノ一に移転、昭和四五年四月一日、東茂原早野新田七番地の現在地に移転した。
明治二二年(一八八九)に町村制が施行され町村の大合併が行われた。茂原警察署の管轄区域は次のごとく茂原町外二町一五村であった。
茂原町、五郷村、鶴枝村、二ノ宮本郷村、関村、豊田村、新治村、本納町、豊岡村、南白亀村、東郷村、庁南町、西村、東村、豊栄村、長柄村、日吉村、水上村
太平洋戦争が昭和二〇年終戦となり、警察制度にも大きな改正が行なわれた。これにより従来の茂原警察署のほかに、自治体警察が昭和二二年一一月二七日旧茂原公園西側(今の広域市町村の消防署)に開設された。しかし警察法の改正により昭和二九年六月三〇日を以て廃止された。昭和二七年から同三〇年にかけて町村合併が行なわれた。それからの茂原警察署の管轄区域はつぎのようになった。
茂原市。白子町。本納町。長柄町。長南町。(このときの管内人口は八三、七九四人)