2 電化の推移

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 電化がいつ頃から急に進んだかを調べたのが表4である。終戦前は殆んどなく、昭和三一年(一九五六)頃に多くなったものは、テレビ、扇風機、冷蔵庫、電気洗濯機、電気アイロン、電気ごたつ等で、四〇年代では、テレビ、電子ジャー、電気掃除機、餅つき機などとなっている。
 
表4 家庭電化状況(購入年)
     年代

品名




21―30
31―4041―49
電 灯69726387
ラジオ912584781
テレビ345251487
扇風機234183286
電気ごたつ228223385
クーラー145
電気冷ぞう庫144221986
電気せんたく機142232187
電気こんろ1103923
電気がま11381537
電子ジャー4422268
電気掃除機12303173
電気アイロン1162863586
精米機210961138
製粉機2322110
餅つき機513252366
水洗便所18211
ステレオ134101634
(昭和49年調査戸数87)

 
 ラジオは、NHK放送開始が大正一四年(一九二五)三月であったが、普及したのは、昭和一七~八年頃からであり、テレビ放送は昭和二八年からだが、普及したのは、昭和三九年東京オリンピック開催の年からである。このように電化が進んだのは、土地ブームと京葉工業地帯への出稼ぎにより、農家の現金収入が増大したことにより、家庭のくらしがよくなったことによると思われる。