3 電化の地域差

655 ~ 656 / 756ページ
 普及率を三地区で比較したのが、表5である。この表をみる限り、ステレオ、精米機、電気こんろ、電気掃除機、などに差がみられる、その他ではあまり差はみられない。率の低いものが、今後どうのびてゆくか、予測することはむずかしい。
 
表5 昭和49.10現在
    品目
地区
長柄日吉水上
%%%
テレビ100100100
電気洗濯機100100100
扇風機98100100
電気冷蔵庫10010095
電気アイロン10099100
ラヂオ9191100
電気ごたつ9899100
電子ジャー759170
電気掃除機886595
ステレオ432150
電気がま384250
餅つき機687890
製米機366930
電気こんろ183535
水洗便所16415
製粉機11175
クーラー645

 
 特に昭和五五年(一九八〇)は世界的不況のきざしがみえはじめた。便利すぎる生活から、無駄のない生活へ、自己の家庭生活をみなおしてみることも大切ではなかろうか。
 
      註
  1 『明治文化史、風俗篇』洋々社刊
  2 『明治文化史・生活編』洋々社刊・三一八頁
    安川巌著『にっぽん・らんぷ考』葦書房刊、八六―八九頁
  3 「エドワード・スネル」は、「ドイツバイエルン出身。弟ヘンリーと共に来日、オランダ三番館と呼ばれる商館を横浜に開き、専ら東北諸藩と取引きをする。会津、庄内、越後長岡の諸藩は、このスネルから武器を買い、新潟港はその荷上げ港となった。東北軍が強大であったのはそのためであった。……」
  4 前書、一二七頁
  5 前書三六頁
  6 『明治文化史、生活編』洋々社刊三三七頁地方への普及について、明治初年(大阪、新潟、山形)同二年(熊本)同五年(福井、徳島)同六年(宮城、石川)同七年(高知、山口)同八年(熊本)同一〇年(茨城、岐阜、滋賀、和歌山、広島、宮崎)とあり、この中に本県や東京、神奈川、兵庫、長崎、福岡、佐賀など記されていないが、何れも開港場に近く、勿論一〇年頃までには入っていたことと思われる
  7 「朝日新聞連載」―家庭博物館(マッチ)による
  8 『世界百科大事典』平凡社
  9 『本納町史』本納町史編纂委員会編
  10 安川巌著『にっぽん・らんぷ考』一二八頁
  11 徳増・増田安徳家文書。