五 日吉地域簡易水道とその発展 5 Basic water supply and its development in the Hiyoshi area

661 ~ 663 / 756ページ
 昭和三三年(一九五八)に日吉、水上両中学校を廃して、昭栄中学校を建設することになったので生活用水の供給計画を併せて実施することになった。勿論町は、全町水道普及の構想を持っていたので、水源予定地針ケ谷六九九の一番地から長富地先までの県道沿線に在る世帯(針ケ谷、立鳥、鴇谷、長富の各一部)を含め日吉地域簡易水道事業の布設計画を樹てた。茂原市水道部の技術的援助を受けるとともに関係官庁に申請し昭和三三年認可を受けることができたので、昭和三三年一月着工総工事費二八八万円をもって昭和三四年三月七日完工した。
 
日吉地域簡易水道概要(第二表は拡張分)
  区分
加入部落
布設時の加入戸数同上人口備          考
針ケ谷一三四三横井戸を三本堀り送水管により集水池に貯め(有効容量一八立方米)内径五〇ミリメートルのビニール管による自然流下方式である。
一人一日平均給水量  一〇〇リットル
立 鳥一二三七
鴇 谷一六六〇
長 富一五四〇
五六一八〇一人一日最大給水量  一五〇リットル

 
 
(2)
  区分
加入部落
布設時の加入戸数同上人口備          考
針ケ谷給水人口を八〇〇人に増加、給水量を一人一日平均一三五リットル
金 谷一四
刑 部五四一八九
大津倉三一
六七二三四

 
 前述のように施行した日吉地域簡易水道の水源は次第に減水が目だちはじめた。昭和三八年本庁舎が桜谷地先に建設されたのを機として、昭和三八年茂原市水道を六地蔵地先で分水を受け同簡易水道の配水池に導入する事業を実施し水源を確保した。この工事費は一五〇万円であった。導水管延長二、三八〇米である。
 翌昭和三九年(一九六四)水上小学校に給水することを目標として、金谷、刑部、大津倉の一部にも水道を普及する計画がすすめられた。所謂日吉地域簡易水道の給水地域の拡張である。工事費三、〇九九、六八八円であった。